

この度、第8回近畿周産期精神保健研究会を令和6年2月23日・24日に会場参加とWEBのハイブリットで開催させていただくことになりました。コロナ禍においては、第5回は中止となり、第6回、第7回はWEBで開催されてきました。第8回は、久しぶりの対面での開催を行います。
近畿周産期精神保健研究会は、「周産期新生児医療にかかわる多職種が、周産期医療における精神保健の重要性を理解し、連携・協働を図りつつ、赤ちゃんと家族が生まれ育っていく過程を支える支援の在り方を研究・実践すること」を目的としています。
医師、助産師、看護師、保健師、臨床心理士、ケースワーカー、遺伝カウンセラー、セラピスト、保育士といった周産期医療にかかわるすべての職種が200名以上参加しています。
今回のテーマは「親になるとは」といたしました。妊娠が成立することで生物学的に親となりますが、子どもを虐待してしまう親は「親となっているのか?」、一方では、家族の形態は多様化しており、遺伝的に親子ではない関係で子どもは健やかに育っている親子もあります。子どもがいれば親となれるのか、親になっていくには何か必要なのか、「親になるとは」どういうことなのか を皆様と考えていきたいと思います。
2月23日は、周産期こころのケアワークショップと周産期の子どもと家族の支援に向けた体験型多職種カンファレンスを会場参加型で行います。
2月24日は、筑波大学名誉教授 宮本信也先生に「妊娠期から考える親になるということ〜虐待に至る道を閉ざすために〜」そして、諏訪マタニティクリニック院長 根津八紘先生に「閉ざされた生殖医療によって親となられた方々」の特別講演をお願いしております。
一般演題とパネルディスカッション「親になるとは〜それぞれの立ち位置から考える〜」には、5名のパネラーよりそれぞれの立ち位置より講演いただき、参加者の皆さまと「親になるとは」について、討論いたしたいと思っています。2日目は、WEB配信も行います。
多くの周産期医療に携わる皆さまのご参加をお待ちしております。
第8回近畿周産期精神保健研究会 会長 宮川祐三子
(地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪母子医療センター 看護部長)