

第7回近畿周産期精神保健研究会を令和5年2月18日、19日に開催させていただくこととなりました。 近畿周産期精神保健研究会は、「周産期新生児医療に関わる多職種が、周産期医療における精神保健の重要性を理解し、連携・協働を図りつつ、赤ちゃんと家族が生まれ育っていく過程を支える支援の在り方を研究・実践すること」 を目的としています。医師、看護師、助産師、臨床心理士、遺伝カウンセラー、ソーシャルワーカー、保健師、セラピスト、保育士といった周産期医療に関わるすべての職種が毎回200名以上参加して盛り上がりを見せています。
今回のテーマは『VUCA時代のメンタルヘルス〜予測困難な時代に私たちが今できることは』といたしました。VUCAとは先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態を示します。コロナ、戦争、貧困など、不確実で不安定な状況が続く中、周産期がどのような影響を受け、それにどう関わり、今後どのように備えておくのか、皆様と共有できる会となる様に準備を進めております。
初日は「親と子のこころを基盤から支えるもの」というテーマで意見を交わし、日本心理研修センター理事長 村瀬嘉代子先生と関西学院大学人間福祉学部教授 藤井美和先生にご参加頂きます。2日目は、日本妊産婦支援協議会「りんごの木」古宇田千恵さん、国連人口基金(UNFPA)アジア太平洋地域事務所 地域アドバイザー(人口高齢化と持続可能な開発)森臨太郎先生にご講演をお願いしています。また、一般演題とパネルディスカッション「コロナ禍における妊娠、出産、育児〜コロナ禍で生まれる孤立、周産期につながることの重要性〜」を予定し、この3年間、周産期で起きた様々な問題を提示して議論する場を設けました。第6回に続き第7回もWeb開催を決定致しました。対面開催でないのが残念ですが、多くの方々のご参加をお願いいたします。
第7回近畿周産期精神保健研究会 会長 豊 奈々絵
(淀川キリスト教病院小児科部長)